日本化粧品検定は3級、準2級、2級、1級の4種類があります。3級と準2級は随時オンラインで受験可能。2級と1級は年2回の会場試験。1級は2級の上位というわけではなく、範囲が異なります。色彩検定と同じ形式です。
2級と1級は併願可能で、受験料の割引もありますが、まったく未知の世界なので、今回は2級だけを受けました。受験料は8800円。公式テキストと問題集の購入も必須。送料を含めると4895円。合計13695円の出費になりました。

申し込みの時点からすでにおもしろい。事実として世の中における性別の並びはほとんど「男女」ですが、こちらでは「女性」のほうが前になって、デフォルト値です。資格マニアたるもの、専門や本業から離れるほど、この場合ターゲット層の性別すら当てはまらないこそテンションが上がります。試験会場を見渡すと、ネット情報の通り女性は9割。秘書検定を思い出させる比率。

さて、化粧品とはまったく無縁のチー牛である自分は、この単語を見て真っ先に浮かんだイメージは呪文のようなカタカナ語。
(はい、小倉唯のファンです。)
幸い、実際の試験内容はこんなものではありません。概ね3パートに分けられています。第1パートは皮膚の構造と肌の悩み。ニビキ、毛穴、くまなどの不調には様々なタイプがあり、そして皮膚の構造を理解した上での対策があります。いきなりたくさんの化学物質が出てきます。抗炎症のトラネキサム酸。殺菌のイソプロピルメチルフェノール。よく分からない化学物質を暗記するなんて危険物取扱者試験以来です。正直、全部覚えるのは無理です。問題集を解いて、なんとなく~の程度でした。
第2パートはメイクの基本。コンシーラーの使い方。アイラインの描き方。理想の顔の形に近づけるためにハイライトとシェーディングの入れ方。実際に化粧してる方から見れば常識かもしれませんが、私にとっては新しい世界。
最後に「生活美容」もありますが、軽く目を通せばいいと思います。レム睡眠とノンレム睡眠、交感神経と副交感神経、月経周期によるホルモン量の変化。紫外線にはUV-AとUV-Bがあって、そのうちUV-Bのほうが波長が短く、エネルギーが強い。サンクリームのSPFというのは肌からUV-Bによる日焼けを守る時間で、数字は25分の倍数(平均的な肌)。例えばSPF30は25×30=750分、つまり12.5時間有効。不動産広告の徒歩◯分は1分80mみたいに、一度見たら忘れられない常識になります。
このように試験内容は生物学と化学がメインです。暗記すればよく、複雑な推理問題はありません。問題数は60、合格ラインは42。「準2級と3級の内容を含む」と書いてますが、問題集さえ解けば確実に合格できます。わざわざ準2級の本を買う必要がありません。私は試験の1週間前から勉強を始めました。合計10時間未満。

試験を受けたあと、化粧品のTVCMで「純粋レチノール」という文言を見かけて、「ふむふむ、シワに効くやつですね」と1人で頷いてました。世界の解像度が少し上がってきて嬉しい。これだけでお金と時間をかかって勉強した甲斐がありました。

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